営業の極み

2010年04月21日

お店にいると、ありとあらゆる「営業」さんがいらっしゃいます。

でも、今までで一番パンチがあった営業さんに勝る人は、未だ出会っていません。


あれは・・・・

まだ私が花の都TOKIO、四谷三丁目の某事務所で働いていた頃の事。


はい~こんにちわ~


突然の大きな声で、部屋に入ってきた女性。


新人の私は入り口近くにデスクがあった為、余儀なく応対を一任されていました。


「はい?」


と、言った瞬間。

たぶん「い」にかぶしてくるぐらいの勢いで


いやいやいや、今日はラッキーだ~


そう言うやいなや、彼女の手の中からあれよあれよと「乾き物」達があふれ出てきました。


こ~んなだくさんのヒドたちがいんだもん、いっぱい食べて~


そう言われ、イカを差し出す彼女。




アナタ誰ですか?



なんせ、新人です。対処なんかもわかりません。

渡されたイカをとりあえず食べながら、考えあぐねていたら



ね~うまいもの~これ~。ほら~、もっど~食べて~

いいの~、いっぺ~あるから~。」





どんどん差し出され、微妙に困っていたら奥から先輩が。


あ、また来たの?だからさ、こないだもいらないって言ったじゃん。他行って


ってか、常連さんですか?
なぜ、この人はホッカムリをしてモンペなんですか?


先輩の「おい、お前も何イカ食べてんだよ?」と、言わんばかりの熱い視線を受けながら、あ、あの・・と言おうと思った瞬間。


あはははははっははは~!!!だば唄います!!!」

はぁ~っ!!!!ぃよお~っ!!!

そう掛け声をかけながら、彼女はそれは慣らした美声で、民謡を一曲唄いきりました。

手拍子をあおりながら。



ありがと~ございました




結局彼女が持ってきた乾き物の1/3は、副社長が購入し、みんなのおやつとして振舞われました。




すげ~・・・・東京・・・・

一攫千金的なノリじゃないの。






「あ、あれ?わざと訛ってくんだよね。偽行商みたいなもん」




やっぱ、すげ~東京。

プロ中のプロ、かっこいいよ、おばちゃん!






















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Posted by 姉さん at 23:40 │独り言
この記事へのコメント
すげー
マンガの世界だ・・・

やったもん勝ちですね
Posted by Yuya at 2010年04月22日 00:56
>Yuyaさん

史上最高、最強な営業おばちゃんでした。
あれだけ押し売られても、ちっとも嫌な気持ちにならなくて、むしろ引き込まれてしまったほど。

今じゃ無理かもなぁ。
Posted by 姉さん at 2010年04月22日 16:11