バンコクライフ~ラスト14日

2012年12月03日

今日はまじめに。


今回、カービングという技術を習得したい、そんな理由でバンコクに来ました。

初めてやったのも、ここ、バンコク。


体験という形で、2時間ほど習い、

その後、2年前ぐらいに、またバンコクに来たときに、4時間。

いずれも、体験も体験。

長野で、何回か通いましたが、結局、私の中での「ま、いっか」の気持ちがあり、数回通って終わりました。


そんな私が、なぜ、今この状態にいるか。


それは、追い込んでみたかったから。


「ま、いっか」じゃなく、真剣に取り組んでみたかったから。


ここに通いはじめ、沢山の人たちと出会いました。

こちらに住んでいる方はもちろん、私のようにマンスリー単位で集中的に通っている方。

日本で先生をされているけど、技術向上のために、来ている方など。



マンスリー単位の、ほとんどの方たちは、仕事を辞めてきています。

私のように、帰ったら仕事がある人は、恵まれています。


そして、先生方も、いずれもコンクールで賞をとられたり、有名ホテルでシェフだったり、本も出版されていたりの、すごい先生方ばかり。

ものすごく技術もあり、プライドもあります。


なので、厳しい。

とっても厳しい。

やっている技術を見て盗めという感覚にも近い。

言葉もすべて、理解しているわけじゃないので、細かい部分がどうしてもわからない時もあるし、いつの間にか直されていて、自分じゃできない部分も多数。

その中で、先生に不満をぶつけるか、自分にぶつけるかで大きく理解度が変わってきます。

1ヶ月たって、私もようやく何かが見えてきた感じです。

ようやく。

残り、2週間にしてです。

何度も、「だめ」「きれいじゃない」「やり直し」を経験し、

2時間、ひたすらギザギザの練習をしていて、作品にならなかった日もあります。

やった部分をごっそり取られ、「もう一回な」とつき返された日もあります。

ぶっちゃけ、涙が出そうなぐらい悔しかった日もあるし、落ち込んだ日も。

だけど、なぜ、やるか。


無駄にしたくない

自分に負けたくない

自信につなげたい

生かしたい

楽しみたい


からです。


帰ったらすぐ、カービング教室が開けるか?なんて甘い考えもありましたが、たかが1ヶ月半ちょいを集中してやったからって、できるもんじゃない。

帰ってから、自分がどう努力するか?にしかかかってないのです。


「才能があるんだよ~、自分はだめだ~」


と言って、途中で帰った方もいます。

悪く言いたくはないですが、それは、もう自分で

「だめだ」と決めてしまったから、それ以上が見えなくなってしまったんだと、私は思っています。

何がだめか?どうしてだめか?

そこが、見えてこないことには、何をやっても念頭に「だめ」がある以上、もやがかかりすっきりしないんじゃないでしょうか?


まだ、自分で作品をおこすことはできません。

先生に手直ししてもらって、図案を描いてもらっての技術です。

技術とも言えないものだと感じてます。



でも、


楽しいんです。


だめって言われたら、何がだめか考えられるでしょ?

きれいじゃないって言われたら、きれいにしたいって思うでしょ?

「こう」って先生がやる手つきの、どこがポイントなのか、見ようって思えるでしょ?


叱られるって、すごくいいことなんだ。

復習してこないと、先生は露骨に嫌な顔します。

「こないだ、やった。今日、休憩なし。やる」

と、言い、石鹸を数個置いていきます。

家で宿題して来いってことです。

思うようにできなくても、毎日課題は進んでいく。

時間の中でできないのは、自分のせいだから。



できない事の言い訳が、ここでは通用しません。


だから、やるんです。




今日、彫ってて楽しかった。

そのことに、ようやく気づいたから、本当に楽しかった。

いろんな事、教わってます。


そんな気持ちで、彫った作品。


















まだまだですが、苦手なところもあるので、克服しないと。


今日も、笑顔で頑張ってます。

明日も、笑顔で頑張ります。








  


Posted by 姉さん at 23:41タイ&ベトナム